完読される文章とは:新しい文章力の教室(できるビジネス)を読んだ話
ブログを書いているのだからもっと文章力を上げたい…。
そこで「新しい文章力の教室 苦手を得意に変えるナタリー式トレーニング できるビジネスシリーズ」を読みました!
新しい文章力の教室 苦手を得意に変えるナタリー式トレーニング(できるビジネス) - インプレスブックス
ニュースサイトのナタリーで編集長をされた方が書いており、実際に記事を作る中で積み重ねたメソッドが詰まっています。
読んでみたのですが、ほんっとうにわかりやすい!
5章構成で合計77項目、コツというか気を付けるべきことというか…、著者の伝えたいことが簡潔に挿絵混じりに書かれています。
内容から特に響いた点を挙げます。まず第一に目的地が明確であることです。
一番最初の項目でタイトルとして
良い文章とは完読される文章である(P.14)
と示されます。これが最初に書かれていることで、この本をどういう気持ちで読めばいいのかはっきりわかるから本当にありがたいです。ゴールが分からなければいくら道だけ教えられても歩けません。本文でも
この本ではおしまいまで通して、「完読される文章が良い文章」ということに設定します。(P.14)
と示されるので、迷わず歩いて行けます。
次にスピード感をコントロールすること。
特に刺さった内容です!
文章のスピード感とは…? この本では
文章のスピード感とは情報量÷文字数で割り出すことができるのです。(P.135)
と定義しています。私が文章を読んだ時に「なんだかこの文章ダラダラしてるなー」って思うのはこれだったのだな、ととても腑に落ちました。文中では基本的にスピードを上げよう、と示されているので私も無駄のない文章を目指したいですね。
ただし、それと両立しないといけないことも書いており、
また段落は感じの割合が多すぎると黒く難解に、逆にひらがなやカタカナが続くと段落は白く間が抜けて見えてくるので、ほど良いグレーを目指したいものです。(P.55)
とあります。スピードを上げたくても漢字を駆使すればいいというわけでもないということ。
そして最後に体言止めは読者に負担を与えると指示語は最小限にです。
この2つの項目が書かれているのは同じ理由で
体言止めが、なぜ文末の助動詞を省略できるかというと、省略した部分を、読み手が無意識に心の中で補完してくれているからです。(P.137)
指示語が続くと、読み手はいちいちそこに入る言葉を判断しながら読み進めなければいけないので疲れますし、続きを読む気も失せてしまうでしょう。(P.142)
ということです。私は体言止めが好きでよく使ってしまうので目から鱗でしたね…。
省略すると、その分は読み手が推測する負担で返ってくる。そう思うと、これからは軽はずみには使えないですね、体言止め。
以上、3点を取り上げて感想を述べましたが、これを読んだ以上はもっと面白い文章を書けるように、日々精進したいですね…。
まずは執筆スピードを上げて生産量をあげる…!